外壁の塩害対策|泉州の沿岸部で外壁材と塗装に見る所

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19〜28分
海の上に広がる嵐の黒い雲(イメージ)

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泉州の海沿いの家では、潮風に含まれる塩分で、外壁の金属部分のさびや塗膜の傷みが早まることがあります。塩害対策の要点は、①外壁材の保証に書かれた「海岸からの距離」の条件を確かめる、②塗り替えでは金属部の下地処理・さび止めと塗膜の厚さを見積もりで確かめる、③雨の当たらない軒下などを定期的に水洗いする、の3つです。この記事では、塗料・鋼板メーカーの公開資料と大阪府の資料(2026年10月22日に確認)をもとに、泉州で気をつけたい点を整理します。特定の製品や業者をすすめるものではありません。

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家の模型と虫眼鏡(イメージ)

泉州の外壁の塩害は、金属部のさびと「雨の当たらない面」から

塩害は、海から運ばれた塩分で建物の材料が傷むことです。関西ペイントはプラント設備の塩害を扱った記事で、塩分は鋼材(鉄など)の腐食を早め、海の近くは湿度が高く濡れている時間が長いことも腐食しやすい要因だと説明しています。外壁では、ベランダの手すり、金属の外壁材、雨どいの金具などの金属部分が影響を受けやすい場所です。

同社によると、海塩粒子(海の塩の細かい粒)による腐食は海岸からの距離と強い関係があると言われています。細かい粒子は風で遠くまで運ばれ、雨の当たらない所にたまりやすいとしています。そのため、軒下や部材の裏側など、雨で洗い流されにくい場所から傷みが出やすくなります。

塗膜の劣化について、関西ペイントは工場・倉庫・ビルの外壁の調査診断を扱った記事で、さびやチョーキング(外壁を触ると白い粉が付く現象)などは、気候や建物の立地条件によって想定より早く発生・進行すると書いています。海に近い家では、塗り替えの年数だけでなく、金属部のさびや粉の付き方を見ておくと変化に気づきやすくなります。

一時停止標識のある日本の住宅街の道路(イメージ)

泉州13市町では、海沿いの地域だけでなく内陸も台風の後は注意

大阪府の資料は、大阪府が水深の浅い大阪湾に面し、沿岸部に標高の低い土地が広がっているとしています。府が室戸台風級の台風を想定して公表した高潮浸水想定では、泉州13市町のうち熊取町を除く12市町に浸水が想定される区域があります。堺市では堺区と西区に浸水が想定され、中区・東区・南区・北区・美原区には想定がありません。

高潮の想定は塩害の範囲そのものを示すものではありませんが、海に近く標高の低い地域が泉州の広い範囲にあることの目安になります。一方で、関西ペイントは、海岸から離れた内陸でも台風などの強風で海塩粒子が飛んでくると説明しています。熊取町や堺市の内陸の区でも、強い台風の後は軒下や金属部を見ておくと安心です。

台風の後に地上から確かめる場所は台風後の屋根点検|泉州で地上から見る所と点検商法・詐欺の注意にまとめています。

赤い外壁材と白い窓枠(イメージ)

泉州の沿岸部で外壁材を選ぶときは、保証の「海岸からの距離」を確かめる

ガルバリウム鋼板などの金属の外壁材は、製品の保証に海岸からの距離の条件が書かれていることがあります。メーカーの公開資料には、次のような例があります(いずれも各社のページの記載のまま。製品の優劣を示すものではありません)。

メーカーの資料海岸からの距離に関する記載
日鉄鋼板 金属サイディングの保証規定一部の製品は、塗膜の保証は海岸より2km未満、穴あき保証は海岸より0.5km未満の地域を免責。それ以外の製品は海岸より5km未満の地域を免責
日鉄鋼板 外装用のカラー鋼板「海岸500m以遠」で穴あき25年保証の製品、「海岸100m以遠」で保証の製品がある
JFE鋼板 外装用のカラー鋼板「海岸500m以遠」で穴あき25年保証などの製品がある。保証には申請が必要

日鉄鋼板の保証規定では、軒下など雨が当たらず雨水で洗われない部分で起きた不具合や、役物(角や窓まわりの部材)などの付属品も保証の対象外です。JFE鋼板は、海岸からの距離が同じでも地域によって飛んでくる塩分の量が違い、雨が当たるかどうかでも耐久性が変わると説明しています。

距離の基準はメーカーや製品ごとに違います。海に近い家で外壁を張り替えるときや金属の外壁材を選ぶときは、家から海岸までの距離を伝え、その製品の保証が使えるかを、見積もりの段階で書面で確かめてください。雨どいも、パナソニックの雨といの保証では「塩類などの相当量発生地域」での使用が免責事由に挙げられています。

ローラーで白い壁に塗料を塗っているところ(イメージ)

泉州の海沿いで外壁を塗り替えるとき、見積もりで確かめる3点

関西ペイントは、プラント設備の塩害対策として、腐食の進行を遅らせる工法の選択が重要で、水分や塩分の侵入を遮断できる厚膜型の塗装がポイントだとしています。これは工業用の塗装についての説明です。戸建ての塗り替えについては、当サイトの考えとして、海に近い家では見積もりのときに次の3点を確かめておくと業者ごとに比べやすくなると考えます。

  1. 塗る前の洗浄と下地処理: 付着した塩分やさびをどう落とすか(高圧洗浄、さび落としの方法)
  2. 金属部のさび止め: ベランダの手すりや鉄部に、さび止めを何回塗るか
  3. 塗膜の厚さと回数: 下塗り・中塗り・上塗りの回数と、使う塗料の種類

塗料の期待耐用年数は、エスケー化研によると一般的にアクリル5〜8年、ウレタン8〜10年、シリコン10〜15年、ふっ素15〜20年と言われています。海に近い家では立地の影響で劣化が早まることがあるので、年数は目安として、さびや白い粉が出てきたら点検を考えてください。塗料ごとの価格差は外壁塗装の塗料の選び方、塗り替えの時期は外壁塗装の時期は何年ごと?にまとめています。

海沿いの地域の業者の公開情報は、堺市西区の外壁塗装・屋根塗装や泉佐野市の外壁塗装のページで比べられます。

花の咲く庭のある戸建て住宅(イメージ)

泉州の家で自分でできる塩害対策は、軒下の水洗いと台風後の見回り

外壁材のメーカーは、雨の当たらない部分の水洗いを勧めています。JFE鋼板は、雨が当たらない箇所は使う環境に応じて年1〜4回程度の定期的な洗浄で腐食を進める成分を取り除くと効果的だとしています。日鉄鋼板も、金属サイディングに年に数回の水洗いを求め、雨水で洗われない箇所を長く放置すると塗膜の耐久性の低下やさびの原因になると書いています。

自分でするときは、ホースの水やぬらしたスポンジで、軒下の外壁、ベランダの手すりの裏、雨どいの金具など、雨の当たりにくい所を軽く洗い流す程度にとどめます。2階より高い所や屋根には登らず、地上やベランダから届く範囲だけにしてください。高い所の汚れやさびが気になるときは、塗装業者に点検を頼むほうが安全です。

強い台風の後は、海から離れた家でも塩分が付くことがあります。台風が過ぎたら、雨の当たらない面を中心に、さびや白い粉、塗膜のはがれが増えていないかを見ておくと、塗り替えの時期を判断しやすくなります。

【PR】見積もりを取る前に、直接依頼と一括見積もりの違い

外壁塗装は同じ工事内容でも業者によって見積額に差が出ます。1社だけで決めず、複数の業者から見積もりを取って比べることをおすすめします。上の業者一覧に直接連絡する方法と、一括見積もりサービスを使う方法の違いは次のとおりです。

業者に直接依頼一括見積もり(外壁塗装パートナーズ)
手間1社ずつ連絡し、現地調査の日程を各社と調整するウェブで申し込むと電話で相談内容の確認があり、紹介先が決まる
比較のしやすさ見積書の書き方が会社ごとに違い、並べて比べにくい複数社の見積もりを並べて比べられる
依頼先の探し方自分で業者を探して選ぶ自社で施工する塗装会社の中から複数社が紹介される(広告主の案内による)
  • サービス名: 外壁塗装パートナーズ(株式会社ソーラーパートナーズ運営)
  • 申込み: ウェブの見積もり依頼フォーム。申込み後に電話で相談内容の確認があります
  • 対象: 外壁塗装・屋根塗装。北海道の工事と海外在住の方は対象外。1世帯1回まで

複数の塗装店の見積もりを比べる

見積もりを比べるときの見方は業者選びのチェックリストにまとめています。

書類の上に置かれたペン(イメージ)

よくある質問(泉州の外壁の塩害)

海からどのくらい離れていれば塩害は心配ありませんか?

一律の距離はありません。関西ペイントは、塩害による腐食は海岸からの距離と強い関係があるとしつつ、内陸でも台風などの強風で塩分が飛んでくると説明しています。外壁材の保証の距離の基準もメーカーや製品で違うので、製品ごとに確かめてください。

ガルバリウム鋼板の外壁は海沿いでは使えませんか?

使えないとは言えません。ただ、日鉄鋼板やJFE鋼板の公開資料では、保証の条件に「海岸500m以遠」などの距離が書かれた製品があります。家から海岸までの距離を伝えて、保証が使えるかを見積もりの段階で書面で確かめてください。

塩害対策用の塗料にすれば塗り替えはいらなくなりますか?

いいえ、塗り替えは必要です。塗料の期待耐用年数は一般的に5〜20年と言われています。関西ペイントはプラント設備の塩害対策として厚膜型の塗装を挙げていますが、戸建ての外壁でも、どの塗料を選んでも塗り替えと日ごろの点検は欠かせません。

自分で外壁を高圧洗浄機で洗ってもいいですか?

自分でするなら、ホースの水やスポンジで雨の当たりにくい所を軽く洗う程度にとどめてください。外壁材のメーカーが勧めているのは定期的な水洗いです。高い所の作業や強い水圧での洗浄は、塗装業者に相談してください。