外壁塗装の塗料の選び方|シリコン・ラジカル・フッ素・無機の価格差

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20〜30分
ローラーで白い壁に塗料を塗っているところ(イメージ)

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外壁塗装の塗料は、メーカーの公表値と塗装店の公開価格を見ると、シリコン、ラジカル制御形、フッ素、無機の順に期待耐用年数(塗り替えの目安になる年数)がおおむね長くなり、価格も高くなっていました。堺市の塗装店が公開している30坪の参考価格では、シリコン40万円、ラジカル制御形45万円、フッ素50万円、無機52万円で、1段階上げるごとの差は2万〜5万円でした。塗料メーカーの公開情報と、南大阪などの塗装店3社の公開価格をもとに、塗料ごとの違いと価格差の見方を整理します(2026年10月9日確認)。

訪問営業に高いグレードをすすめられても、その場で決めず、ここで紹介する年数と価格の幅を物差しにして見積もりを比べてください。

【PR】1社だけで決めず、複数の見積もりを比べるのが失敗を避ける近道です。ウェブで申し込むと電話で相談内容の確認があり、自社で施工する塗装会社を複数社紹介してもらえます(広告主の案内による。屋根塗装にも対応)。

複数の塗装店の見積もりを比べる

赤い外壁材と白い窓枠(イメージ)

泉州の外壁塗装で使う塗料の種類|期待耐用年数はメーカー公表で8〜20年以上

塗料メーカーが公開している期待耐用年数をまとめると、次のとおりです。期待耐用年数とは、塗膜(塗料が乾いてできる膜)の汚れや色あせ、ひび割れが進み、外壁を守る働きが期待できなくなると予想される目安の時期のことです(日本ペイントの用語解説)。

塗料の種類メーカーが示す期待耐用年数出どころ
ウレタン8〜10年エスケー化研・関西ペイントの「一般的な目安」
シリコン10〜15年(エスケー化研)/12〜15年(関西ペイント)同上
ラジカル制御形(シリコン系)15年日本ペイント「パーフェクトトップSi」
フッ素15〜20年エスケー化研・関西ペイントの「一般的な目安」
無機(有機と無機を組み合わせたもの)15年以上(関西ペイント)/20年以上(アステックペイント)各社の製品

関西ペイントは、この年数は淡彩系(白やベージュなど淡い色)を基準にしたおおよその目安だとしています。同じ種類でも製品や色で前後するので、見積もりでは製品名まで確かめると比べやすくなります。

ラジカル制御形は、塗膜が劣化する原因になる「ラジカル」の発生を抑えるよう作られた塗料です。日本ペイントは、2012年にこのジャンルを業界で初めて製品化したとしており、同社の製品はシリコン樹脂塗料と同じ価格帯でありながら、シリコン樹脂塗料以上の耐候性(紫外線や雨への強さ)があると説明しています。

無機は、無機成分を含む塗料です。アステックペイントは、同社の製品は無機成分を約60%以上含み、高い耐候性を長く発揮するとしています。無機塗料は塗膜が硬く割れやすいのが弱点で、同社や日本ペイントは有機成分を混ぜて柔軟性を持たせた製品を出しています。

書類の上に置かれた電卓とペン(イメージ)

泉州・南大阪などの塗装店3社の公開価格|シリコンからフッ素の差は10万〜約40万円

次に、塗料を変えるといくら違うのかを、塗装店のホームページに載っている価格で見ます。会社名は伏せ、所在地と条件だけを記します。

堺市の塗装店A(坪数別の参考価格)

塗料30坪40坪同社が示す耐久性
ウレタン35万円40万円6〜8年
シリコン40万円45万円9〜11年
シリコンラジカル制御形45万円50万円12〜15年
フッ素50万円55万円15〜18年
無機52万円57万円18〜20年

同社は「あくまでも外壁塗装での参考価格」としており、税込か税抜か、足場代などが含まれるかはページに記載がありません。

松原市に本店があり岸和田市にも店舗のある塗装店C(1㎡あたりの単価)

塗料平均単価30坪(外壁面積 約165㎡)の目安同社が示す耐用年数
シリコン2,200円/㎡〜33万〜45万円7〜10年
ラジカル制御2,500円/㎡〜40万〜50万円10〜15年
超低汚染型シリコン2,800円/㎡〜45万〜55万円12〜17年
超低汚染型無機フッ素3,200円/㎡〜50万〜60万円15〜20年

同社の価格は税抜で、外壁を塗る作業(下塗り・中塗り・上塗り)だけの金額です。足場・洗浄・付帯塗装(雨どいや軒天など外壁以外の部分の塗装)は別にかかると明記されています。

大阪市の塗装店B(延床30坪程度の2階建ての合計金額)

足場・高圧洗浄・下地補修・付帯部塗装などを含む合計の目安は、シリコン一般タイプで65万〜75万円前後、最高級フッ素で105万〜115万円前後です(税の記載なし)。単価の表では、一般シリコンとラジカル制御塗料を同じ1,580円〜1,980円/㎡の枠にまとめています。

シリコンからフッ素に上げたときの差は、Aの参考価格で10万円、Bの合計金額では約40万円と、会社によって大きく違います。含まれる工事の範囲も違うので、同じ条件で並べて比べることが大切です。泉州全体の費用の幅は泉州・南大阪の外壁塗装の相場にまとめています。

電卓とペンと赤い手帳(イメージ)

泉州で長く住むなら、価格差は「1年あたり」で比べる

高い塗料ほど初めの費用は上がりますが、塗り替えまでの年数も長くなります。そこで、塗装店Aの30坪の参考価格を、同社が示す耐久性の年数で割ってみました(小数第2位を四捨五入した、この記事での試算です)。

塗料30坪の参考価格同社が示す耐久性1年あたりの目安
ウレタン35万円6〜8年約4.4万〜5.8万円
シリコン40万円9〜11年約3.6万〜4.4万円
シリコンラジカル制御形45万円12〜15年約3.0万〜3.8万円
フッ素50万円15〜18年約2.8万〜3.3万円
無機52万円18〜20年約2.6万〜2.9万円

この試算では、年数の長い塗料ほど1年あたりの金額は小さくなります。ただし、使っているのはAの参考価格と同社が示す年数だけで、足場代などが含まれるかは分かりません。塗装店Bは仮設足場の目安を550円/㎡〜としており、塗り替えのたびに足場を組む場合は、その費用も回数分かかります。

一方で、期待耐用年数は「目安の時期」で、その年数まで保つと約束するものではありません。15年以上住む予定がない家なら、高いグレードの年数を使い切れないこともあります。あと何年住むかを家族で話してからグレードを決めると迷いにくくなります。塗り替えの時期の目安は外壁塗装の時期は何年ごと?で詳しく紹介しています。

海の上に広がる嵐の黒い雲(イメージ)

泉州の海沿いの家は、外壁の塗料とあわせて鉄部のさび止めも確かめる

海沿いの鉄骨の塗り替えについて、日本ペイントは耐塩害対策という専用の仕様はないとしたうえで、塩分とさびの除去、さび止めを厚めに塗ること、耐候性に優れた上塗りを選ぶことを挙げています。関西ペイントは、エポキシ樹脂のさび止め2回と上塗り2回をすすめ、塩害対策用の塗料「エンガイン」も案内しています。どちらも、上塗りの種類だけでなく、さび止めの塗り方に触れています。

見積もりでは、外壁の塗料名とあわせて、ベランダの手すりや鉄骨など鉄部に使うさび止めの塗料名と塗る回数が書かれているかを確かめましょう。塩害の仕組みは外壁塗装の時期は何年ごと?の塩害の節に、海沿いの市の業者の公開情報は堺市の外壁塗装や泉佐野市の外壁塗装のページにまとめています。

白い紙と電卓とペンが置かれた机(イメージ)

泉州で見積もりを比べるときに塗料で確かめる3つのこと

塗料のグレードを決めたら、見積書で次の3点を確かめます。

  • メーカー名と製品名が書かれているか:「シリコン」とだけ書かれていると、どの製品か分かりません。塗装店Cは、同じ「ラジカル制御」の欄に関西ペイント・日本ペイント・エスケー化研の製品を挙げており、製品名が分かればメーカーのホームページで期待耐用年数を確かめられます
  • 下塗り・中塗り・上塗りの3回分が入っているか:塗装店Bは「3回塗り仕上げ」の価格を、塗装店Cは下塗り・中塗り・上塗りのすべての工程を含む単価を示しています。工程の回数と、それぞれに使う塗料名を確かめましょう
  • 同じグレードの塗料で比べているか:業者ごとにすすめる塗料が違うと、金額の差が塗料の差なのか工事の差なのか分かりません。相見積もりでは、塗料のグレードをそろえて頼むと比べやすくなります

契約前に見ておきたい点は外壁塗装の業者選び方に、訪問営業の見分け方と相談先は外壁塗装の訪問営業と悪徳業者の見分け方にまとめています。

【PR】見積もりを取る前に、直接依頼と一括見積もりの違い

外壁塗装は同じ工事内容でも業者によって見積額に差が出ます。1社だけで決めず、複数の業者から見積もりを取って比べることをおすすめします。上の業者一覧に直接連絡する方法と、一括見積もりサービスを使う方法の違いは次のとおりです。

業者に直接依頼一括見積もり(外壁塗装パートナーズ)
手間1社ずつ連絡し、現地調査の日程を各社と調整するウェブで申し込むと電話で相談内容の確認があり、紹介先が決まる
比較のしやすさ見積書の書き方が会社ごとに違い、並べて比べにくい複数社の見積もりを並べて比べられる
依頼先の探し方自分で業者を探して選ぶ自社で施工する塗装会社の中から複数社が紹介される(広告主の案内による)
  • サービス名: 外壁塗装パートナーズ(株式会社ソーラーパートナーズ運営)
  • 申込み: ウェブの見積もり依頼フォーム。申込み後に電話で相談内容の確認があります
  • 対象: 外壁塗装・屋根塗装。北海道の工事と海外在住の方は対象外。1世帯1回まで

複数の塗装店の見積もりを比べる

見積もりを比べるときの見方は業者選びのチェックリストにまとめています。

家の模型と虫眼鏡(イメージ)

よくある質問(泉州の外壁塗装の塗料)

シリコンとラジカル制御形、どちらを選べばよいですか?

日本ペイントは、同社のラジカル制御形塗料をシリコン樹脂塗料と同じ価格帯で、シリコン以上の耐候性があると説明しています。塗装店の公開価格では、塗装店Bは両者を同じ単価の枠にまとめ、塗装店AとCはラジカル制御形をシリコンより30坪で5万〜7万円ほど高く示していました。見積もりで両方の金額を出してもらい、差額と年数を見比べて決めてください。

無機塗料なら20年以上塗り替えなくてよいのですか?

期待耐用年数は目安の時期で、その年数を約束するものではありません。関西ペイントは無機系の製品で15年以上、アステックペイントは20年以上としており、製品によっても違います。年数にかかわらず、ひび割れなどの傷みが出ていないか、ときどき外壁を見ておきましょう。

フッ素や無機にすると、どれくらい高くなりますか?

塗装店Aの30坪の参考価格では、シリコン40万円に対してフッ素50万円、無機52万円でした。一方、足場などを含む塗装店Bの合計金額では、シリコン一般タイプ65万〜75万円前後に対し、最高級フッ素は105万〜115万円前後でした。差額は会社で大きく違うので、複数社の見積もりで比べてください。

海の近くの家は、高い塗料を選んだほうがよいですか?

この記事で確認した塗料メーカーの公開情報には、海沿いだから外壁に特定のグレードの塗料を選ぶべきだという記載はありませんでした。メーカーが海沿いについて挙げているのは鉄骨のさび止めの塗り方です。外壁のグレードは年数と価格差で選び、鉄部のさび止めの回数は見積もりで確かめてください。