耐震改修の補助を使うなら外壁の塗り替えも一緒に補助してもらえるのか、という疑問に先にお答えします。泉州13市町の耐震改修補助は、家の耐震性を上げる工事への補助です。外壁の塗り替えそのものは対象として書かれておらず、熊取町と和泉市は「耐震改修工事に併せて行うリフォーム工事等」は補助の対象の費用に含まないと書いています。
例外として、泉佐野市には耐震改修と同時に同じ建物で行うリフォームに1戸あたり40万円を限度に出す「住宅改造助成」があります(要綱では空家は加算あり)。市の「助成対象工事の一例」では、外壁の張替えや塗装工事は「△」の扱いです。前提になる泉佐野市の耐震改修補助の受付は10月30日まで(予算上限に達し次第終了)なので、検討している方は早めに市の都市計画課に相談してください。この記事は2026年10月24日に13市町のページを確かめて書いています。
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泉州13市町の耐震改修補助、外壁の塗り替えを対象とする記載はなし|市町別の一覧
対象になるのは、主に昭和56年(1981年)5月31日以前に建てられた「旧耐震」の木造住宅で、耐震診断で耐震性が足りないとされた家です。耐震診断では家の強さを「評点」という数値で表し、1.0未満の家を1.0以上に上げる工事が補助の対象になる、と熊取町や和泉市は書いています。外壁や屋根、リフォームの扱いについて13市町のページの記載をまとめると次のとおりです。
| 市町 | 外壁・屋根・リフォームの扱い(ページの記載) | 令和8年度の受付(10月24日確認) |
|---|---|---|
| 泉佐野市 | 耐震改修と同時に同じ建物で行うリフォームに「住宅改造助成」(40万円限度、要綱では空家は加算あり)。外壁の張替えや塗装は「△」 | 設計・改修・住宅改造助成は10月30日まで。予算上限で終了 |
| 和泉市 | 外壁塗装の補助制度はない。耐震改修工事の一部として行う場合は対象となる可能性。併せて行うリフォーム工事等は含まない | 受付期間の記載なし |
| 熊取町 | 併せて行うリフォーム工事等の費用は含まない。見積明細書などで分ける | 11月30日まで |
| 岸和田市 | 外壁塗装の塗り替えの補助はない。耐震改修の中で重い瓦から軽い瓦に替える工事は対象 | 12月18日まで(4戸程度・先着) |
| 堺市 | 補強した箇所の仕上げ(元と同じ程度)は含むのが原則。評点の向上につながらないリフォームは対象外 | 令和9年1月29日まで。予算により早く終わる場合あり |
| 高石市 | 耐震改修の補助額に「補修費・修繕費等は含みません」と注意書き | 12月末まで。予算に達すると早まる可能性あり |
| 貝塚市 | 記載なし | 12月の最終開庁日まで |
| 田尻町 | 記載なし(対象は平成12年5月31日以前の木造住宅) | 11月27日まで |
| 泉南市 | 記載なし | 10月30日まで募集(先着、改修は2件) |
| 阪南市 | 記載なし | 改修は定員に達し受付していない |
| 泉大津市 | 記載なし | ページ(2025年3月18日更新)には4月から12月まで、繰り上げて終わることがある、とある |
| 忠岡町 | 記載なし | 令和8年度分は「決定次第掲載」 |
| 岬町 | 記載なし | ページ(2020年3月30日更新)に年度・受付期間の記載なし |
「記載なし」は、耐震改修のページに外壁やリフォームの扱いが書かれていないという意味で、対象になるかどうかは分かりません。堺市には別に防火改修の補助もありますが、そのページの題名に「外壁、屋根の塗装は対象外です」とあります。耐震以外の外壁・屋根の補助は泉州13市町の外壁塗装・屋根の補助金一覧、各市町の課名と電話は泉州13市町の耐震補助の一覧にまとめています。

泉佐野市の「住宅改造助成」|耐震改修と同時のリフォームに40万円限度(空家は加算)
泉佐野市の住宅改造助成は、市の耐震改修補助を受けて耐震改修工事をする人が、同時に同じ建物でリフォーム工事をするときの補助です。要綱(制度の細かな決まりを書いた文書)では、耐震改修補助の交付決定(市が補助を出すと正式に決めること)を受けていることが条件になっています。主な条件は次のとおりです。
- 1戸あたり40万円が限度で、同じ住宅・同じ人は1回限り。要綱と手引きでは、空家(おおむね1年以上使われていない住宅)の場合は50万円を加算するとしています(市のページは「1戸あたり40万円限度額」とだけ記載。当てはまるかは都市計画課で確認してください)
- 賃貸住宅は除く。申請者の直近の課税所得金額(収入から各種控除を引いた、税額計算のもとになる金額)が507万円未満
- 固定資産税・都市計画税に滞納がないこと
市の「助成対象工事の一例」の表では、「外壁の張替えや塗装工事」と「屋根、屋上等の葺き替え、塗装、防水工事」が「△」、門扉やブロック塀などの外構工事は「×」です。表には○・△・×の意味の説明がないため、自宅の塗り替えが当てはまるかは申請前に都市計画課(072-447-8124)で確かめてください。
注意したい点が2つあります。1つは受付期間で、市のページでは住宅改造助成も10月30日まで(予算上限に達し次第終了)ですが、手引きには「申請年度の1月末日まで随時受け付けます」とあり、記載が分かれています。もう1つは、要綱が「国、府及び市から補助、融資等を受けることができる工事に要する費用」を補助の対象の費用から除いていることです。泉佐野市には塗装が対象になり得る住宅リフォーム助成もあるので、どちらを使うかは両方の制度をまとめて都市計画課に相談してください。泉佐野市の塗装店の比較は泉佐野市の外壁塗装のページにあります。

泉州で耐震改修と外壁塗装を同時にするメリット|足場と見積書
補助の対象外でも、耐震改修と塗り替えを同じ時期にまとめることには利点があります。岸和田市の屋根工事店は、屋根の葺き替え(古い屋根材をはがして新しい屋根材にすること)には足場(職人が高い所で作業するために家の周りに組む仮設の足場)が必要で、30坪規模の足場の仮設費用は15万〜25万円が一般的と書いています。同じページには、屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行えば足場の費用が1回で済む、ともあります。
耐震改修でも、岸和田市は重い瓦から軽い瓦に替える工事を耐震改修補助の対象に挙げ、堺市も対象工事に「軽量屋根新設」を挙げています。屋根を軽くする改修をするなら、同じ足場で外壁を塗れるかを業者に確かめる価値があります。足場代の相場と見積書での見方は外壁塗装の足場代の相場にまとめています。
もう1つは、補強の後の仕上げです。堺市は、補強した箇所の解体・補強・仕上げ(元と同じ程度)までを補強工事に含むのが原則としています。ただし仕上げ材は「従前同等品かつ、一般普及品」(元と同じ程度で、広く出回っている品)の価格を超えない範囲が補助の対象で、それ以外の面の塗り替えは補助の外になります。
同時に頼むときは、見積書を分けてもらってください。熊取町は、併せて行うリフォームの費用を見積明細書などで明確にするよう求めています。泉佐野市の住宅改造助成も、耐震改修工事とその他の部分を分けた見積明細書を出す決まりです。

泉州の耐震補助の申請の順番|交付決定の前に契約しない
耐震改修補助は、工事の前に申請して市町が交付決定を出してから契約・着工するのが基本の順番です。熊取町や泉佐野市のページの手続きをまとめると、次の流れになります。
- 耐震診断を受ける(診断の補助がある市町もあります)
- 耐震改修の計画(設計)を作り、補助を申請する
- 交付決定の通知を受けてから、業者と契約して工事を始める
- 工事の途中の検査や完了の報告をして、補助金を受け取る
岸和田市は着手(契約)後の申請は受け付けない、熊取町は交付決定通知の前に契約・着手したものは原則として補助しない、泉佐野市は交付決定(申請)前に行われた工事は対象外としています。塗り替えを同時に進めるときも、耐震の交付決定より先に工事全体の契約をしないよう注意してください。
完了の期限もあります。泉佐野市は令和9年2月末までに工事を終えて報告できることが条件で、熊取町は余裕をもって1月末までに工事を終えるよう案内しています。また大阪府は、行政の職員がその場で耐震診断をすることはないとしています。「補助で外壁も塗れる」と突然訪ねてくる業者がいたらその場で契約せず、市町の担当課に確かめてください。訪問営業への備えは外壁塗装の訪問営業の断り方と悪徳業者の見分け方にまとめています。
【PR】見積もりを取る前に、直接依頼と一括見積もりの違い
外壁塗装は同じ工事内容でも業者によって見積額に差が出ます。1社だけで決めず、複数の業者から見積もりを取って比べることをおすすめします。上の業者一覧に直接連絡する方法と、一括見積もりサービスを使う方法の違いは次のとおりです。
| 業者に直接依頼 | 一括見積もり(外壁塗装パートナーズ) | |
|---|---|---|
| 手間 | 1社ずつ連絡し、現地調査の日程を各社と調整する | ウェブで申し込むと電話で相談内容の確認があり、紹介先が決まる |
| 比較のしやすさ | 見積書の書き方が会社ごとに違い、並べて比べにくい | 複数社の見積もりを並べて比べられる |
| 依頼先の探し方 | 自分で業者を探して選ぶ | 自社で施工する塗装会社の中から複数社が紹介される(広告主の案内による) |
- サービス名: 外壁塗装パートナーズ(株式会社ソーラーパートナーズ運営)
- 申込み: ウェブの見積もり依頼フォーム。申込み後に電話で相談内容の確認があります
- 対象: 外壁塗装・屋根塗装。北海道の工事と海外在住の方は対象外。1世帯1回まで
見積もりを比べるときの見方は業者選びのチェックリストにまとめています。

よくある質問(泉州の耐震改修と外壁塗装)
- 耐震改修の補助で外壁全体を塗り替えられますか?
-
13市町のページで、外壁全体の塗り替えを耐震改修補助の対象とする記載は見当たりませんでした。熊取町と和泉市は、併せて行うリフォーム工事等は対象の費用に含まないとしています。和泉市は、耐震改修工事の一部として行う場合は対象となる可能性があるとしているので、計画の段階で担当課に相談してください。
- 昭和56年6月以降に建てた家でも耐震の補助はありますか?
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岸和田市の補助金Q&Aは、昭和56年6月以降に建てられた住宅の耐震の補助はないとしています。田尻町は平成12年5月31日以前に確認を受けた木造住宅まで対象です。ほかの市町も対象の時期はページで確かめてください。
- 泉佐野市の住宅改造助成だけを申請できますか?
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できません。住宅改造助成は、泉佐野市の耐震改修補助の交付決定を受けている人が対象です。耐震改修をしない塗り替えなら、泉佐野市の住宅リフォーム助成の条件を確かめてください。
- 補助の申請は業者に任せられますか?
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大阪府は、補助金は本人か本人から委任を受けた事業者からの事前の申請が必要としています。泉佐野市の様式にも委任状があります。任せる場合も、申請と交付決定の前に契約していないかは自分で確かめてください。
