エコキュートに替えるときの補助は、泉州ではまず国の「給湯省エネ2026事業」が土台になります。エコキュートは1台7万円で、性能の高い機種は3万円が加わります。国の予算はすでに53%が申請で埋まっており(2026年10月25日時点)、工事に着手できるのは遅くとも2026年12月31日までです。
泉州13市町のうち、エコキュートそのものに市の補助があるのは和泉市と泉大津市の2市です。エネファーム(ガスで発電してお湯もつくる機器)は泉佐野市・高石市・岸和田市・貝塚市・和泉市・泉大津市に補助があります。この記事では国の補助額と条件、13市町の一覧、締切、国と市の両方を使うときの注意を順にまとめます。

泉州の給湯器の補助は国の7万円が基本、エコキュートに市の補助があるのは2市
国の給湯省エネ2026事業は、住宅に省エネ性能の高い給湯器を付ける工事に補助を出す事業です。予算は570億円で、新築・既存住宅を問わず、戸建てでも共同住宅でも使えます。補助の申請は、事務局に登録した「給湯省エネ事業者」(施工業者や販売店)が行い、一般の人が自分で申請することはできません。
市の補助は市町ごとに対象の機器が違います。エコキュートを対象にしているのは和泉市(1基15万円)と泉大津市(2万円)です。堺市はエコキュートを太陽光発電の補助の「組み合わせる機器」として認めていますが、エコキュートそのものは補助の対象ではありません。
市の補助の一覧は、太陽光・蓄電池の補助と重なる市が多いので、泉州の太陽光・蓄電池補助金2026もあわせて見てください。外壁や屋根の補助の有無は泉州13市町の外壁塗装・屋根の補助金一覧にまとめています。

給湯省エネ2026の補助額|泉州でエコキュートに替えるときの目安
補助額は「基本額」「性能加算額」「撤去加算額」の合計です。性能加算や撤去加算の条件を満たさない場合は、基本額だけになります。
| 機器 | 基本額 | 性能加算 |
|---|---|---|
| エコキュート(ヒートポンプ給湯機) | 7万円/台 | 3万円/台 |
| ハイブリッド給湯機(電気とガスの併用型) | 10万円/台 | 2万円/台 |
| エネファーム(家庭用燃料電池) | 17万円/台 | なし |
台数の上限は、戸建て住宅で3種類のうちいずれか2台まで、共同住宅でいずれか1台までです。エコキュートの基本の要件は、2025年度の省エネ基準を満たし、インターネットにつながって翌日の天気予報や日射量予報に合わせて昼間に沸き上げを移す機能を持つ機種(または太陽光の余った電気を使う「おひさまエコキュート」)です。エコキュートの性能加算は、基本の要件の機種より二酸化炭素の排出が5%以上少ない機種が対象です。対象になるのは事務局に登録された製品だけなので、国の事業のサイトにある「補助対象製品の検索」で型番を確かめられます。
撤去加算は、給湯器の設置とあわせて古い機器を撤去すると上乗せされます。電気温水器の撤去は1台2万円、電気蓄熱暖房機の撤去は1台4万円です。古いエコキュートを撤去しても加算はありません。撤去加算の予算は36億円が目安で、26%が申請で埋まっています(2026年10月25日時点)。

泉州13市町の給湯器の補助一覧(2026年10月25日時点)
13市町のページと大阪府の一覧で確かめた結果です。残りの件数や金額は各ページの時点の数字です。
| 市町 | エコキュート | エネファーム | 期限(ページの記載) | 問い合わせ |
|---|---|---|---|---|
| 和泉市 | 15万円/基(子育て世帯等は30万円) | 25万円/基(子育て世帯等は50万円) | 申請・実績報告とも令和9年2月1日まで | 環境政策室 0725-99-8121 |
| 泉大津市 | 2万円(ハイブリッドは3万円) | 5万円 | 申請 令和9年3月15日まで | 環境課 0725-33-1131 |
| 泉佐野市 | 補助なし | 10万円(4月1日以降の設置) | 募集 令和9年3月15日まで | 環境衛生課 072-429-9296 |
| 高石市 | 補助なし | 5万円(残り68台、10月1日現在) | ページに記載なし | 環境政策課 072-275-6254 |
| 岸和田市 | 補助なし | 5万円(制度全体で残り45件、10月16日時点) | 申請 令和9年3月5日消印まで | 環境保全課 072-423-9463 |
| 貝塚市 | 補助なし | 2万円 | 設置 令和9年3月10日(目安)まで | 環境衛生課 072-433-7186 |
| 堺市 | エコキュート単独の補助なし | 単独の補助なし | ― | ― |
| 忠岡町・熊取町・田尻町・泉南市・阪南市・岬町 | 確認できず | 確認できず | ― | ― |
和泉市のエコキュートの補助は、太陽光発電の設置か、再生可能エネルギー100%の電気料金メニューへの切り替えが条件です(すでに太陽光がある家は不要)。補助額は補助の対象になる経費の2分の1が上限で、高効率給湯器の予算残額(見込み)は1,095万3,000円でした(9月14日現在)。泉大津市は太陽光や蓄電池などと共通の予算1,010万円で、10月1日時点の残額は620万円です。
堺市の太陽光発電の補助(戸建て4万円)は、蓄電池・燃料電池・エコキュートなどとの組み合わせが条件で、すでに家にあるエコキュートでもかまいません。忠岡町の省エネ製品の買い替え補助は、予算に達して受付を終了しています(9月14日更新のページ)。忠岡町・熊取町・田尻町・泉南市・阪南市・岬町には、給湯器を対象にした町・市独自の補助は確認できませんでした(2026年10月時点)。

泉州で国と市の補助を両方使うときの締切と注意
国の事業は、予算の上限に達した時点で受付を終えます。リフォームの場合は、エコキュートの設置工事に着手した日が2025年11月28日から予算上限まで(遅くとも2026年12月31日まで)であることが条件です。締切日は予算に応じて国の事業のサイトで発表されるので、見積もりの段階で申請状況のグラフを確かめておくと安心です。
国の事業は、国費が入っていない地方公共団体の補助とは併用できるとしています。一方、和泉市のQ&Aは「同じ補助対象設備で、二重に国の補助金を受けることはできません」としています。和泉市でエコキュートを替えるなら、国と市のどちらを使うかを先に環境政策室に相談してください。泉大津市のページには国の補助との併用についての記載がないので、申請前に環境課に確かめてください。
申請の順番も市によって違います。和泉市は申請の時期に制約はないとしつつ、契約前に申請し交付決定後に契約・着手することを勧めています(Q&A)。工事前の写真も要り、申請は本人が行います。泉大津市・泉佐野市・岸和田市・貝塚市は設置した後に申請する形です。泉大津市・泉佐野市・貝塚市は市役所への持参、岸和田市は郵送のみで受け付けています。

泉州でエコキュートの見積もりを取る前に業者に確かめること
国の補助は、給湯省エネ事業者と工事の契約を結ぶことが条件です。登録のない業者と契約すると補助の対象になりません。施主が自分で給湯器を買って取り付けだけを頼む工事や、自分で取り付けるDIYも対象外です。
見積もりを頼むときは、次の点を業者に確かめておくと行き違いを防げます。
- 給湯省エネ事業者に登録しているか(国の事業のサイトで検索できる)
- 見積もりの機種が補助対象製品か、性能加算の対象か
- 工事前・工事後の写真を撮って国に申請してくれるか
- 電気温水器から替える場合、撤去加算も申請するか
- 市の補助を使う場合、見積書の内訳や工事前の写真など市に出す書類を用意してもらえるか(和泉市は本人が申請)
国の申請は業者が行いますが、個人が補助を受けるにはJ-クレジット制度(省エネで減った二酸化炭素の量を国が「クレジット」として認証する制度)への参加の意思表明が要ります。意思を表明しないと補助の対象にならず、参加後は無作為に選ばれた人に年1回の調査への協力依頼が届くことがあります。契約の前に、業者から規約の説明を受けてください。補助金を理由に訪問でその場の契約を急がせる勧誘への備えは、訪問営業の断り方と悪徳業者の見分け方にまとめています。

よくある質問(泉州のエコキュート補助)
- 国の補助は自分で申請できますか?
-
できません。国の事業は、補助の申請は給湯省エネ事業者が行い、一般の人が直接申請することはできないとしています。補助金の受け取りと契約者への還元も、その業者が行います。
- 国の補助はいつまで使えますか?
-
予算の上限に達するまでで、遅くとも2026年12月31日までに工事に着手したものが対象です。2026年10月25日時点で予算の53%が申請で埋まっています。締切日は予算に応じて国の事業のサイトで発表されます。
- 和泉市なら国の7万円と市の15万円を両方受けられますか?
-
和泉市のQ&Aは、同じ設備で国の補助金と二重に受けることはできないとしています。どちらか一方になる前提で、申請の前に和泉市の環境政策室(0725-99-8121)に相談してください。
- 電気温水器からエコキュートに替えると上乗せはありますか?
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あります。国の事業では、エコキュートの設置とあわせて電気温水器を撤去すると、1台2万円の撤去加算がつきます。撤去加算には別に予算の目安(36億円)があり、達し次第終了します。
